【実践写真あり!】盆栽鉢のおしゃれな選び方

【実践写真あり!】盆栽鉢のおしゃれな選び方

「木は元気なのに、なんだか全体が垢抜けない……」

そんなときは、もしかすると盆栽鉢との相性が、少し合っていないのかもしれません。

盆栽は、木だけでなく鉢との組み合わせで印象が大きく変わります。

同じ五葉松でも、白い鉢ならやさしく、黒い鉢なら凛と、青い鉢なら爽やかで上品な雰囲気に。

先日、わたしも「高松盆栽の郷」で五葉松と青い鉢を選び、合計2,000円で小さな盆栽を仕立てました。

「盆栽って高そう」と思っていた気持ちが、良い意味でふわっと軽くなった一日です。

ここでは、初心者さんでも失敗しにくいおしゃれな盆栽鉢の選び方を、サイズ・形・色・素材・置き場所の順に、やさしく紹介しますね。

盆栽鉢がおしゃれに見える理由

盆栽は「木」と「鉢」がそろって、ひとつの景色になります。

どれだけ木が元気でも、鉢が大きすぎたり、色が強すぎたりすると、全体のバランスが崩れてしまいます。

反対に、木に合う鉢を選ぶと、盆栽全体がぐっと引き締まります。

鉢は、木を支える住まいであり、魅力を引き立てる額縁のような存在です。

おしゃれに見せるコツは、派手な鉢を選ぶことではありません。

「木が主役に見える鉢を選ぶこと」が大切です。

失敗しない盆栽鉢の選び方

盆栽鉢を選ぶときは、まず次の3つを見れば大きな失敗を防げます。

  1. サイズと形
  2. 素材

難しく考えすぎなくて大丈夫です。

まずは「木と鉢がけんかしていないか」を見るだけでも、選びやすくなります。

サイズと形は木とのバランスで選ぶ

鉢の大きさは、盆栽の印象を左右する大切なポイントです。

目安は、鉢の横幅が樹高(=鉢の縁から木のてっぺんまでの高さ)の3分の2ほど。

または、枝の広がりと同じくらいか、少し小さめを選ぶとまとまりやすくなります。

形は、幹が太くどっしりした木には角のある鉢を、幹が細く繊細な木には丸みのある鉢を合わせると、全体がすっと調和します。代表的な形は次の5つです。

◆丸鉢

◆楕円鉢

◆正方鉢

◆長方鉢

◆六角鉢

鉢だけを見て「かわいい」と思っても、木と合わせると少し違うことがあります。

選ぶときは、できれば木と並べて、全体の雰囲気を見るのがおすすめです。

色でおしゃれな印象をつくる

盆栽鉢の色は、インテリアの雰囲気にも大きく関係します。

鉢の色 印象 合いやすい盆栽
白系 やさしく明るい 初心者向け、青葉、紅葉
黒系 和モダンで凛とする 松、真柏、落ち着いた木
青系 爽やかで上品 五葉松、花もの、実もの
ベージュ系 ナチュラルで柔らかい ミニ盆栽、室内向け
茶系 渋く自然になじむ 松柏盆栽、古木風の木

迷ったときは、白系や落ち着いた青系が選びやすいです。

特に青い盆栽鉢は、緑の葉をきれいに見せてくれるので、爽やかで上品な印象に仕上がります。

素材は「泥もの」と「色鉢」で選ぶ

盆栽鉢には、大きく分けて泥ものと色鉢があります。

泥ものは、釉薬をかけていない土の風合いが魅力です。

※釉薬(うわぐすり)……陶磁器の表面にかけるガラス質の薬。焼くとつやが出て、水を通しにくくなります。

落ち着いた雰囲気があり、松や真柏などの松柏盆栽によく合います。

※松柏(しょうはく)盆栽……松や真柏など、一年中緑の葉をつける針葉樹の盆栽のこと。

盆栽の王道といわれるグループです。

色鉢は、釉薬をかけた鉢で、白・青・黒など色の種類が豊富です。

花ものや実もの、インテリアとして楽しむ盆栽にも合わせやすいです。

初心者さんが「おしゃれに見せたい」と思うなら、まずは色鉢から選ぶと楽しみやすいですよ。

部屋別コーディネートと、青い鉢で五葉松を仕立てた実例

部屋別のおしゃれな盆栽鉢コーディネート

【管理上の注意】五葉松は、基本的に日当たりと風通しのよい屋外で育てます。室内に飾るのは短期間にとどめ、冷暖房の風が直接当たらない場所を選びましょう。

【北欧・ナチュラルなお部屋】

明るい木目や白い壁のお部屋には、白・ベージュ・くすみカラーの鉢がよく合います。

丸鉢や楕円鉢を選ぶと、盆栽が観葉植物のようにやさしくなじみます。

【和モダンなお部屋】

黒や濃紺の鉢を選ぶと、落ち着いた雰囲気になります。

直線的な長方鉢や正方鉢を合わせると、空間がきりっと引き締まります。

【玄関・リビング】

玄関やリビングに置くなら、少し存在感のある鉢もおすすめです。

信楽焼のような陶器鉢や、深みのある色鉢を選ぶと、ひと鉢だけでも空間の主役になります。

実例:青い鉢で五葉松を仕立ててみました

ここからは、実際に青い鉢を使って、五葉松をおしゃれに仕立てた様子を紹介します。

選んだのは、深い青色の長方鉢。

【STEP1|主役の「青い長方鉢」を用意】

【STEP2|鉢底の準備】

まず、鉢底の穴にアルミ線(固定線)を通します。

裏側で蝶々の形に留めておくのがコツです。

次に、穴の上へ「鉢底ネット」をかぶせます。

土の流出と虫の侵入を防ぐ網です。

コの字に曲げた小さな線でネットを固定。

裏返すと線が出ています。

【STEP3|水はけのよい土を入れる】

使ったのは「小品盆栽用」の細かい用土(1.5〜3.0mm)。

五葉松は過湿を避けるため、水はけと通気性のよい土を選びます。ただし、水やりを少量で済ませるという意味ではありません。表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。

鉢底に土を山にして入れ、この上に木をのせて高さを整えます。

【STEP4|根を整えて植え付ける】

苗を抜き、竹箸で古い土をほぐします。

ここで大切なのが、五葉松は根の整理で樹勢を弱めることがあるため、慎重に作業すること。

ほぐしすぎ・切りすぎは禁物です。

伸びすぎた根だけをやさしく整理します。

植え替えは、樹の状態と地域の気候を見て適期に行います。五葉松では春の彼岸前後が一般的な目安です。根を整理する量は樹勢や根量で変わるため、初心者は多くても全体の3分の1程度にとどめ、不安な場合は盆栽園へ相談してください。

【そして、完成】

五葉松の銀緑色の葉とよく合い、落ち着きがありながら爽やかな印象になりました。

価格は、五葉松1,500円、鉢500円で合計2,000円。

「盆栽は高そう」と思っていた方にも、始めやすい価格です。

青い鉢と五葉松の緑がよく映えて、小さくても凛とした盆栽になりました。

盆栽鉢を選ぶ前のチェックリスト

購入前に、次の5つを確認してみてください。

  • 鉢の横幅は、樹高の3分の2くらいか?
  • 木の幹や枝ぶりに合う形か?
  • 鉢の色が木を引き立てているか?
  • 置きたい部屋の雰囲気に合うか?
  • 排水穴があり、水はけがよいか?

この5つを確認するだけで、初心者でも失敗しにくくなります。

まとめ

盆栽鉢は、木の魅力を引き立てる大切な存在です。

サイズ・形・色・素材を少し意識するだけで、同じ盆栽でもぐっとおしゃれに見えます。

迷ったときは、まず白・黒・青の鉢から選ぶと失敗しにくいです。

特に青い鉢は、緑の葉をきれいに見せてくれるので、初心者さんにもおすすめですよ。

盆栽鉢選びは、木への洋服選びのようなもの。

お気に入りの一鉢が見つかると、水やりの時間まで少し楽しくなります。

流行遅れにもなりにくいので、まさに長く付き合える「おしゃれさん」です(笑)。

まずは、あなたのお部屋に合う一鉢から、盆栽のある暮らしを楽しんでみてくださいね。

【盆栽にふれてみたい方へ】

この記事の実例の「五葉松」と「青い鉢」を買った「高松盆栽の郷」を下記にご紹介いたします。

高松は松盆栽の産地としても知られており、盆栽の奥深さや美しさを身近に感じられる場所として親しまれています。

写真や文章で知るのも素敵ですが、実際の盆栽が持つ空気感や存在感は、目の前で見るとまた違った魅力があります。

これから盆栽を始めたい方にとっても、盆栽の世界観をより具体的に知るきっかけになりそうです。

◆ 高松盆栽の郷

住所:〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分353-1

TEL:087-874-2795

高松盆栽の郷の公式サイトを見る

参考情報

高松市『盆栽』:https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/jigyosha/sangyou/shoukougyou/tokusan/bonsai.html

ワールドフラワーサービス『五葉松の育て方』:https://www.worldflower.net/shop/growth/g0099?site=w1

近代出版『植え替えの基本』:https://www.bonsai.co.jp/beginner/beginner_category/cat03/

近代出版『3月〜4月の管理レシピ』:https://www.bonsai.co.jp/recipe/recipe_category/mar/

※鉢の大きさや根の整理量は、樹種・樹形・樹勢・根量・地域の気候によって変わります。本記事の数値は目安です。

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